英単語の効率的な覚え方(暗記方法)は、
脳科学の研究で解明された記憶のメカニズム
に沿って覚えることです。

英単語帳や英単語アプリを使っても
英単語を覚えられない
という方は多いと思いますが、
これは脳の特性を考えると当たり前のことです。

英単語を効率よく短期間で覚えるために、
知っておきたい記憶のメカニズムを以下に解説します。

記憶に関連する部位

脳の中で記憶に関係している部位は、
オデコの内側にある前頭葉、両耳の内側にある海馬、
後頭部の内側にある側頭葉という3つです。

そして、それぞれ記憶時間が分かっており、
五感から入ってきた情報はまず前頭葉に送られ、
ここで2~3分、最大5分くらい保存されています。

 

次に、前頭葉から海馬に情報が送られ、
海馬では24時間くらい保存されています。

海馬で重要だと判断された情報のみ側頭葉に送られ、
側頭葉に送られた情報が記憶されるという流れですが、
全ての情報を記憶すると脳は5分でパンクしてしまうため
海馬でほとんどの情報は削除されしまいます。

脳に記憶される条件

ほどんどの情報が削除されてしまう中で、
以下の情報を海馬は重要だと判断し側頭葉に送ります。

・一定期間に繰り返し入ってきた情報
・感情と組み合わさって入ってきた情報
・関連付けて入ってきた情報

 

まず、一定期間に繰り返し入ってきた情報については、
1ヶ月間に平均7回繰り返し海馬に入ってきた情報を
重要だと判断し、海馬は側頭葉に送ります。

その上で、海馬が24時間で情報を捨てていくので、
1日後、2日後、3日後、1週間後、2週間後、3週間後、
1ヶ月後というように(これはあくまで目安)3日後くらい
までは毎日繰り返したほうが効率よく記憶できます。

 

1日後、2日後、3日後、4日後、5日後、6日後、7日後
というように1週間毎日繰り返して覚えらることもあります。

私は英単語を覚える効率のよい方法を探している時、
記憶術を学び、個別指導も受けたことがありますが
そこでも繰り返しの重要性は言われていました。

 

よって、繰り返すことは大切ですが、
感情と組み合わせると繰り返しの回数を減らすことができます。

海馬が入ってきた情報を記憶するか削除するか決めていますが、
海馬に感情をつかさどる扁桃体(へんとうたい)が接しています。

 

扁桃体は、嬉しい、悲しいなど、感情が動くと揺れますが、
この時、扁桃体と接している海馬も揺れます

そして、海馬は大きく揺れると1回のでも重要だと判断し、
入ってきた情報を側頭葉に送り永久的に保存(長期記憶)します。

 

昨日の朝食で何を食べたのか思い出せなくても、
去年の誕生日にパーティーなどを開催してもらった場合、
何を食べたか覚えている方は多いと思います。

これは、パーティーの時に「楽しい」「嬉しい」など、
感情が大きく動いているからです。

 

このような仕組みになっているのは、
例えば車にひかれそうになったりして
危険な目にあって「怖い」と感じた時に
その状況を記憶していないとまた同じ目に合うなど、
生存本能に関わるためです。

よって、実際に英語で会話すると間違えた時は
「間違えた!」と感情が動き、英単語を覚えやすくなるので、
間違えたらラッキーくらいに思っていたほうがよいです^^

 

単語帳だと関連性なく並んでいる単語を繰り返すので、
感情も動かず、最も効率の悪い覚え方になります。

単語帳などで英単語を覚えている方が多いと思いますが、
実践の中で覚えていく方向にシフトすることをお勧めします。

 

本を読むのが好きな方は英語の物語を読むことなどもお勧めです。

また、脳は情報を関連付けて記憶するので、
既に脳に関連した情報(記憶)がたくさん入っていると
新しい情報と結び付けて長期記憶化しやすくなります。

 

私達は既に膨大な日本語の情報を脳にもっているので、
新しい言葉や漢字なども1回で記憶できることがあります。

しかし、英語になると日本語と比べて情報が少ないので
記憶するのに繰り返しが必要
になります。

 

最初の頃は7回の繰り返しでは足りず、
10回繰り返しが必要になるかもしれません。

それでも少しずつ繰り返して英単語を覚えていくと、
関連付ける情報が増えてくるので単語も記憶しやすくなります。

記憶するには睡眠が大切

記憶の整理は睡眠中に行われているので、
正しい情報を取り入れ方と効率よく記憶させる方法を
実践しても睡眠をとらないと記憶に定着しません。

そして、1日24時間分の記憶を整理するのに
平均6時間睡眠が必要であると言われています。

 

これは、浅い睡眠のレム睡眠と深い睡眠のノンレム睡眠
のサイクルは平均90分で、4サイクル必要なためです。

記憶の整理に必要なのは4サイクルか5サイクルで
5サイクルのほうが若干良いと言われており、
たくさん寝ると記憶が良くなるということはありません。

 

このサイクルは人によって±20分誤差があるので
短い人は1サイクル70分、長い人は110分ですが、
脳に記憶の整理を行わせて記憶の定着を良くするには
だいたい6時間位の睡眠が必要であると思って下さい。