前置詞byとwithの違い!受動態の例文を用いて解説
B!
受動態で動作主を表す時に、
以下の例文のように前置詞
byを用います。
The box was broken by Ken.
「その箱は、ケンによって壊された。」
しかし、受動態の後ろで必ず
byが用いられるのではなく、
以下のようにwithが用いられる
場合もあります。
The box was broken with a hammer.
「その箱は、トンカチで壊された。」
このように、byとwithの使い分け
が必要になります。
そこで、ここではbyとwithの違い
について例文を用いて解説します。
目次
byとwithの違い
前置詞のbyには、
「~によって」「~のそばに」
という意味があります。
受動態でbyが用いられる時は、
byの後ろに動作主が置かれます。
そして、withは「~と一緒に」
という意味で用いられますが、
withの後ろに道具を置いて「~で」
という意味もあります。
それでは、以下に受動態の例文を用いて
byとwithの使い分けについて解説します。
byとwithの使い分け
まず、以下の受動態の例文では、
The box was broken by Ken.
「その箱は、ケンによって壊された。」
byの後ろに箱を壊した動作主の
Kenが置かれています。
次に、以下の受動態の例文では、
The box was broken with a hammer.
「その箱は、トンカチで壊された。」
hanmmerは動作主ではなく、
箱を壊した道具なので前置詞は
byではなくwithを用います。
このように、受動態の後ろでは
必ずbyが用いられるのではなく、
“道具で”という場合はwithを用いる
こともあるので注意しましょう。
以下のように、動作主と道具を
両方付けることもできます。
The box was broken by Ken with a hammer.
「その箱は、ケンによってトンカチで壊された。」
道具以外の受動態+with
ここまでに、「道具で」という場合に
前置詞withを用いると解説しましたが、
道具以外でも受動態の後ろでbyではなく
withが用いられるケースがあります。
以下の表現は、熟語のように覚えて
使えるようにしましょう。
・be filled with ~
「~で満たされている」
「~でいっぱいです」
以下は、例文です。
His bag is filled with books.
「彼の鞄は、本でいっぱいです。」
・be covered with ~
「~で覆われている」
以下は、例文です。
The garden is covered with trash.
「その庭は、ゴミで覆われていた。」
・be pleased with ~
「~に喜んでいる」
以下は、例文です。
He was pleased with your present.
「彼は、あなたのプレゼントに喜でいました。」
pleaseは「喜ばせる」という意味で、
She was pleasedで「彼は喜ばされた」
という直訳から「彼は喜んだ」という
意味になります。
・be satisfied with ~
「~に満足している」
以下は、例文です。
Our boss were satisfied with our efforts.
「上司は、私達の努力に満足しました。」
satisfyは「満足させる」という意味で、
Our boss were satisfiedで
「上司は満足させられた」という直訳から
「上司は満足した」という意味になります。
byとwithの違いのまとめ
前置詞は意味で覚えるより、
イメージで捉えるようにすると
早く使えるようになります。
byが持つイメージは「そばに」です。
そこから、動作主は動作を受ける人や
物のそばにいるので「~によって」と、
以下の例文のように受動態で動作主を
表す時に用いられます。
The letter was written by her.
「その手紙は、彼女によって書かれた。」
withのイメージは「一緒に」です。
道具は使う人と一緒にいることから、
withは以下のように「~で」と道具を
使って何かをする場合に用いられます。
She is writing something with her pencil.
「彼女は、鉛筆で何かを書いています。」
脳は、関連した情報を一緒に覚えると
記憶しやすいことが分かっているので、
以下では「~のそばに」や「~の近くに」
と似た意味を持つby・near・besideの違い
と使い方について解説しています。
効果的な前置詞の覚え方
記憶には、学習して覚える知識記憶と
経験して覚える経験記憶がありますが、
知識記憶と比べて経験記憶のほうが
圧倒的に早く覚えることができます。
そこで、学んだ知識は実際に使って
経験すると早く使えるようになるので、
byとwithを使い英文を作って話す練習
をすることがお勧めの覚え方です。
そして、効率よく英語を話せるようになる
脳の特性に沿った英文作成のコツについて
以下で詳しく解説しています。