英語のスピーキング勉強法は?独学で上達するコツを解説

英語のスピーキング勉強法

英語を話せるようになるには、
英文法を勉強することに加えて
話す練習をすることが大切です。

 

しかし、英会話初心者の中には
英語のスピーキングで緊張する、

思ったように話すことができない
方は多いのではないでしょうか?

 

また、中級者でも、もっとスラスラ
英語で言いたいことが言えるように
なりたい方はいると思います。

 

英語のスピーキングができない方は、

いきなり話す練習をするのではなく
スピーキングの前にある練習をすると
緊張せずに話せるようになります

 

そこで、初心者から中級者までが
英語を話す時に緊張することなく、

独学でできて英語のスピーキングが
スムーズに上達する効果的な勉強法
についてご説明します。

英語のスピーキング勉強法の前に

英語の読み書きはできるけど、

英語のスピーキングになると
緊張して口から英語がでない
という日本人は多いです。

英語のスピーキング勉強法の前に

 

その場合、効果的な勉強法を知っても、
英語を話す時に緊張するということを
繰り返してしまう可能性が高いです。

 

そこで、緊張する理由が分かっていると
あまり緊張せずに話せるようになるので、

英語を話す時になぜ緊張するのか?

について脳科学の観点から解説します。

 

スピーキングで緊張する理由

まず、僕達は学校の英語の勉強で
正解の英文を作らないと間違いになる
テストを受けさせられてきたので、

英語を話す時も間違えたらどうしようと
極度の緊張を感じる方が多いです。

 

また、脳には安定化指向といって
急激な変化を嫌う特性があるため、

今までと何か違うことを行う時には
ブレーキをかけようとします。

 

英語のスピーキングで緊張するのも、
単に間違えるのを恐れるだけでなく、

日本語を毎日ずっと話している中で
英語を話すのは安定化指向に逆らうので
脳が対応できないことも原因です。

 

毎日ほぼ日本語しか話してない中で
英語を話そうとすると脳が抵抗し、

英語で何か言おうとしても口から出ない
といったことが起こりやすいのです。

 

脳は急な変化をできないことと、
間違えるのを恐れてしまう気持ちが
極度に緊張する大きな原因なので、

この2つのことを改善できればあまり
緊張せず英語を話せるようになります。

 

緊張しないようにするために

それでは、まず英語を話すという変化に
どうしたら脳が対応できるのかというと、

脳には少しずつなら変化できる可塑性
(かそせい)という特性があるので、

いきなり英語を話す練習をするのではなく
正しい知識を身につけて、準備をしてから
英語のスピーキングの練習をすることです。

 

例えば、野球ができるようになりたい時に、

ルールを覚えて、次にボールを打つ・投げる
という基礎を身につけて、最後に実践練習を
するという順番で上達すると思います。

 

英語のスピーキングもこれと似ていて、
英語を話す時のルールである英文法を学び、

次に英文を組み立てて言いたいことを
口から出す練習をして基礎を身につけて
最後に実践練習という順番が大切です。

 

勉強法(やり方)ばかり気にして
順番を間違えて努力してしまうと、

思ったように上達しないということが
起こりやすいので気をつけましょう。

 

正しい方法だけでなく、正しい順番で
ステップアップするように努力すると、
スムーズにスピーキングが上達します。

 

脳の特性に沿った勉強法を知る

13才くらいで左脳が発達しきると、
丸覚えができなくなります。

なので、大人がフレーズ集などで
英文を丸覚えする勉強法を行っても
なかなか上達しません。

 

また、大人は、英語の聞き流しや
ただ聞いているだけの勉強法でも、
英語を話せるようにはなりません。

 

左脳が発達しきっている大人の脳は
論理的に物事を理解して覚えるので、

英文法を使って組み立てて英語を話す
練習をする必要があります。

 

それでは、大人の脳の特性に沿った、
独学でできるスピーキング勉強法を
以下にご紹介します。

 

独学でできるスピーキング勉強法

ここでは、初心者から中級者までが
独学でできてスムーズに上達できる、

英語のスピーキング勉強法について
解説します。

独学でできるスピーキング勉強法

 

方法だけでなく順番も大事

上のパートでお伝えした通り、

正しい方法に加えて正しい順番で
学習や練習をすると英会話だけでなく
何事もスムーズに上達します。

 

英語のスピーキングの場合は英語を
話す時のルールである英文法を学び、

次に英文を組み立てて言いたいことを
口から出す練習をして基礎を身につけて
最後に実践練習という順番が大切です。

 

まずは英文法を学ぶと聞くと、
学校の勉強を思い出して難しい
と思われるかもしれません。

そのような場合、英語のスピーキングは、
学校で学んだ英語と全く違うものである
ということを理解する必要があります。

 

それは、学校の勉強ではテストで
点数に差をつける必要があるため、

英語を話す時に使う簡単な英文法ではなく、
日常会話で使わない難しい英文法を使って
英文を作る問題が出題されるからです。

 

学校のテストでは関係代名詞を使ったり
仮定法などの難しい英文法が出てきますが、
日常英会話でほとんど使いません。

逆に、日常英会話でよく用いられるのは、
5文型を中心とした中学生の時に勉強した
簡単な英文法と英単語です。

 

英会話ではすごく重要なことなのに
学校のテストで5文型が出ないのは、

5文型は全員正解してしまうほど簡単で
点数に差がつかず成績がつけられなくなる
可能性があるからです。

 

それでは、まずは英語を話す時に使う
英文法からご説明していきます。

 

英語を話す時に使う英文法

英語のスピーキングに必要な英文法は、
高校で勉強した難しい英文法ではなく
主に以下の5文型になります。

第1文型:S+V
第2文型:S+V+C
第3文型:S+V+O
第4文型:S+V+O+O
第5文型:S+V+O+C

S:主語 V:動詞 C:補語 O:目的語

 

しかも、日常英会話に限ると
5文型の中でよく用いられるのは、

以下のように第1文型、第2文型、
第3文型の3つだけです。

 

例えば、簡単な例を紹介すると、

I like cherry blossoms.
「私は、桜が好きです。」

という英文はS:I、V:like、
O:cherry blossomsの第3文型です。

 

以下の例文は、S:I、V:am、
C:happyの第2文型です。

He is kind.「彼は、親切です。」

 

以下の例文は、S:I、V:liveの
第1文型です。

I live in Japan.
「私は、日本に住んでいます。」

この文のin Japanは「日本に」
→「住んでいる」と動詞を修飾
している副詞になります

 

そして、英語は全てSVで始まるので、
英文を作る時のポイントは主語と動詞を
明確にしてまずSVを作ることです。

 

先ほどの1つ目の例文の場合は、

I like「私は好きです」というSVを作り、
その後ろに「桜を」という目的語のOを
置くという作り方をします。

 

2つ目の例文は、He is「彼は~です」
というSVを作って、その後ろにkind
「親切な」を置くだけです。

 

以下で、英語のスピーキングに必要な
英文法について詳しく解説しています。

 

英語と日本語の違いを知る

英語を話す時に使う英文法は簡単ですが、
英文を作る時に英語と日本語の文の作りが
大きく異なる点に注意する必要があります。

 

例えば、日本語は以下のように
動詞が文の最後にきます。

「私は、そのレストランでピザを食べた。」

 

この文を英語にすると
以下のようになりますが、

I ate a pizza at the restaurant.

動詞は主語の次にきます。

 

また、英語はI ate a pizzaという
並び順でないと意味が通じませんが、

日本語は「私はピザを食べた」の他に、

「私は食べた、ピザを。」や
「ピザを食べた、私は。」と、

並び順を変えても意味は通じます。

 

このように、日本語は文を作る時に
単語の並び順に自由度がありますが、

英語はS+Vという並び順を変える
ことはできません。

 

日本人が瞬時に英文を作って
言うことができないのは、

この英語と日本語の文の形の違いが
大きな原因になります。

 

以下では、英語のスピーキングが
上達しない日本人がたくさんいる
その他の理由を解説しています。

 

英語のスピーキング上達のコツ

大人の脳は丸覚えができないので、
英語のフレーズを丸覚えして話せる
ようになるのは大変です。

また、バイリンガルのように話す内容を
英語で考えることができません。

 

日本語環境で育って大人になった日本人は、
話す内容を日本語で考えて英語に変換して
話すというプロセスが必要になります。

 

しかし、日本語を話している時の感覚で
話す内容を考えてしまうと文が長くなり、

会話をしている時、瞬時に英語に変換する
ことができないということが起こります。

 

英文を書く時はゆっくり考えられるので、
長い文でも日本語から英語に変換できる
かもしれません。

しかし、話す時にできなくなるのは英語と
日本語の文の作りが大きく異なるからです。

 

よって、日本人の大人が小さい努力で
スムーズに英語を話せるようになるには、

英語のS+V~という形に変換しやすい
シンプルな文を考える練習をすることが
ポイントになります。

 

これを、以下の例文を用いて解説します。

「私は、明日本町でセミナー(勉強会)
に参加するつもりです。」

 

例えば、このような日本語を考えた時に、
書く時はゆっくり考える時間があるので
以下のように英語にできるかもしれません。

I will join a seminar in Honmachi tomorrow.

 

ただ、初心者の方がこの英文を瞬時に
作って言うのは難しいと思います。

僕の生徒さんは英会話の練習をした時、
以下のように詰まってしまいました。

I will join a seminar … 

 

そこで、僕は以下のように日本語を
2つの文に分けることを勧めました。

「私は、明日本町に行きます(行くつもりです)。」

「そして、私はセミナーに参加するつもりです。」

 

そうすると、その生徒さんは以下のように
瞬時に英語に変換して言うことができました。

I will go to Honmachi tomorrow

and (I will) join a seminar.

 

I willは同じ言葉の繰り返しになるので、
下の英文では言わないことが多いです。

この2つの英文ならシンプルで短いので、
最初の英文より言いやすいと思います。

 

このように、話す内容を日本語で考える時に、

英語に変換しやすいシンプルな日本語の文を
考えることが瞬時に英文を作れるようになる
コツになります。

 

学校の勉強だと1つの日本語に対して
1つの正解の英文でないとダメですが、

日常英会話では1つの出来事に対して
言い方は1つしかない訳ではないので、

最初はシンプルで短い日本語を考えて
それを英語に変換するようにすると早く
瞬時に英文を作れるようになります。

 

そして、会話で英語を話すことに繋がり
言いたいことが言えるようになります。

 

簡単な英語のスピーキング練習法

英語のスピーキングを上達させるコツは、
話す内容を英語に変換しやすいシンプルな
日本語で考えることです。

 

ここで言うシンプルな日本語とは、
以下の3つの形に当てはめて英語に
変換しやすい日本語のことす。

第1文型:SV+副詞(+副詞)
第2文型:SVC(+副詞)
第3文型:SVO(+副詞)

 

第1文型には副詞がだいたい1つ付くので
第1文型は必要なら副詞が2つ付きますが、

第2文型と第3文型は副詞は1つ付く位の
短い日本語でないと会話中に瞬時に英文を
作って言うのは難しくなります。

 

よって、日常会話で話す英文を作る時は、

第1文型から第3文型に必要なら副詞を
1つ付けるくらいの形になるシンプルで
短い日本語を考えるようにしましょう。

 

そして、これを踏まえて日常の出来事を
英語で話す練習をするとスピーキングは
スムーズに上達します。

 

例えば、以下のように
目に入ってきた人の動作や
物を表す英文を作ったり、

He is walking.
「彼は、歩いている。」

 

以下のように、自分の行動を表す
英文を作って言ってみます。

I finished my homework.
「私は、宿題を終えた」

 

この時、分からない英単語があったら、

自分がすでに知っている英単語で言える
日本語の文を考えてから短い英文を作る
という練習を繰り返すと、

英語のスピーキング力は上達します。

 

そして、以下のような感じで日常のことを
3~5英文作って話す練習をしましょう。

I met my friend.
「私は、友達に会いました。」

We went to an Italian restaurant. 
「私達は、イタリアンレストランへ行きました。」

We ate a pizza and salad.
「私達は、ピザとサラダを食べました。」

They were delicious.
「それらは、美味しかったです。」

 

例に用いた英文は簡単なのでSVから
考えなくても作れるかもしれませんが、

いざ英語を話そうとすると緊張してしまう、
思ったようにスピーキングができない方は

英語の5文型を使い英文を組み立てて書く
練習から始めてみましょう。

 

例えば初心者で英語を話す時に
瞬時に言葉にして言えない時は、

それを文型(特にSV)を意識して書き、
その英文を音読する勉強法がお勧めです。

 

一度書くと遠回りに思うかもしれませんが、

これまでお伝えしてきた通り脳の特性から
英文を書いてから話すという段階を踏んで
練習したほうが初心者は早く上達します。

 

そして、書いてから音読する理由は、
黙読より音読した時のほうが学習効果が
5倍から10倍に上がるからです。

 

また、スポーツで体を動して練習すると
自然に体が動くようになるのと同じように、

スピーキングも口を動かして練習することで
自然に口が動くようになります。

よって、書いた英文は必ず音読しましょう。

 

英文を書くというと堅苦しく聞こえますが、
英語日記を書いて音読するという感じです。

そして、この練習を毎日行っていると
英文を組み立てて話すスピードが上がり、
スピーキングが上達していきます。

 

書く内容は、話す練習の場合と同じで、
日常で行った出来事で大丈夫です。

以下で、スピーキング上達に効果的な
英語日記の書き方を紹介していますので
参考にしてください。

 

ただ、ずっと英文を書くことを続けると、

学校の勉強のクセが抜けず英語を話す時に
言わないような長い英文を作ってしまったり、

日常英会話で使わないような難しい英単語を
使って英文を作るようになってしまうので、

書くことは最初の1ヵ月くらいまでにして
慣れたら書くのをやめて瞬時に英文を作って
話すスピーキングの練習をしましょう。

 

英単語を覚えるスピーキング勉強法

ここでは、英文を作る時に使った新しい
英単語を覚える方法について解説します。

 

脳は、新しい情報を記憶するために
1ヶ月に平均7回(7日)インプット
する必要があることが分かっています。

そこで、新しい英単語を使った場合、
その英単語を1週間繰り返し使って
英文を作るようにしてみましょう。

 

そうすることで、1ヶ月で7日
インプットすることになるので、
英単語を覚えやすくなります。

 

さらに、脳は感情とセットで
入ってきた情報を重要だと判断し
1回でも記憶することがあるので、

日常の中で感情が動いた出来事について
英文を作る練習をすると新しく出てきた
英単語をより覚えやすくなります。

 

ここまではスピーキングの勉強法ですが、

さらに英単語を覚えながらリスニングと
スピーキングを上達させることができる
勉強法を以下で解説しています。

 

英会話に繋がるスピーキング勉強法

ある程度、英語を聞く・話す
ことができるようになったら、
英会話の実践練習をします。

 

ただ、いきなり外国人と英会話の
練習をするのは抵抗があったり、

オンライン英会話は安いといっても
それなりにお金はかかります。

 

そこで、身近で英会話を習得したい
友達がいたら、以下の練習もすると
さらに効果的です。

 

それは、日常的なテーマやトピック
を決めて受け答えをする練習です。

 

昨日の出来事など、テーマやトピック
を決めて英会話の練習をすることで、

反射的に英語で受け答えができるようになり
スピーキング力が劇的にアップします。

 

例えば、二人でペアになってAさんが

What did you do yesterday?
「あなたは、昨日何をしましたか。」

と質問をして、Bさんが

I went to school.
「私は、学校へ行きました。」

と回答をするという感じです。

 

この回答に対してAさんは

Where is the school?
「その学校は、どこにありますか。」

と質問をして、Bさんは

It is in Shinjuku.
「それは、新宿にあります。」

と会話を続けていきます。

 

さらに会話を続ける場合は、
例えば以下のようになります。

A:When did you start it?
「あなたは、それをいつ始めましたか。」

B:I started it two years ago.
「私は、2年前にスタートしました。」

 

最初は、What did you do yesterday?や
What did you do last weekend(先週末)?
といった質問をして過去形の練習をして、

次は、What will you do tomorrow?
「あなたは、明日何をするつもりですか。」

という質問をして未来について会話する
というように時制も変えていきます。

 

このようにして、日常的な英会話が
ストレスなくできるようになったら、

オンライン英会話などを使って外国人と
英会話の実践練習をしましょう。

 

以下では、僕が利用してきたオンライン
英会話の体験談を紹介しています。

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