時間を表すby・till・untilの違い!前置詞&接続詞の覚え方

by・till・untilの違い

by・till・untilは以下の意味を
持つ時間を表す前置詞ですが、

  • by:「~までに」
  • till・until:「~まで」

イメージと合わせて覚えると、
英語の前置詞は意味と使い方を
早く覚えることができます。

 

tillとuntilは「~まで」という意味で、
接続詞としても用いられます。

そこで、ここでは図と例文を用い、
by・till・untilの違いや使い分け方
について詳しく解説します。

前置詞by・till・untilの違い

まず、時間を表すby・till・until
の意味の違いから解説します。

 

byは「~までに」と期限を表し、

tillとuntillは「~まで」と継続を
表します。

 

tillとuntillの意味は同じですが、

tillはカジュアルなニュアンスで
日常会話などでよく用いられ、

untilはフォーマルなニュアンスで
ビジネスなどで用いられます。

 

そして、by・till・untilの発音は、
それぞれ以下になります。

・by

・till

・until

 

それでは、以下にby・till・untilの使い方
の違いについて例文を用いて解説します。

 

by・till・untilの使い分け方

ここでは、by・till・untilの使い分け
について例文を用いて解説しますが、

イメージと合わせると記憶しやすいので、
以下の図を頭に入れてから解説を読むと
より早く使い方を覚えることができます。

by・till・untilの使い分け

byの例文と使い方

以下はbyを用いた例文ですが、

I have to finish the work by 5 p.m.
「私は、午後5時までにその仕事を終えなければならない。」

byは「~までに」と期限を表し、
午後5時という“期限までのどこかで”
仕事を終えればいいことになります。

 

以下も、期限のbyを用いた例文です。

Please come here by 11 a.m.
「午前11時までにここへ来てください。」

we’re going to arrive there by 8 p.m.
「私達は、午後8時までにそこへ到着する予定です。」

 

そして、byが期限を表すのに対して
tillとuntillは「~まで」と継続を表し、

tillは日常会話などカジュアルな場面で、
untilはビジネスなどフォーマな場面で
よく用いられます。

 

till・untilの例文と使い方

以下はtillを用いた例文ですが、

She will keep walking till 5 p.m.
「彼女は、午後5時まで歩き続けるだろう。」

午後5時まで歩くことを続けると
tillは「~まで」と継続を表します。

 

tillはカジュアルな場面で用いられ、
untilは以下のようにビジネスシーンなど
フォーマルな場面で用いられます。

I will work until 5 p.m.
「私は、午後5時まで働くつもりです。」

 

この例文は、午後5時まで仕事を続けると、
untilは「~まで」と継続を表します。

 

以下の例文のように、tillとuntilの後ろに
文章が置かれることもあります。

He was watching TV till his mother came home.
「母親が帰ってくるまで、彼はテレビを観ていた。」

I will do my work until his boss calls me.
「上司が私を呼ぶまで、私は自分の仕事をするつもりです。」

 

時制も、現在形、過去形、未来形の他、
以下のように過去完了形や未来完了形の
継続の文でも用いられます。

She had lived in Japan till she moved to Paris.
「彼女はパリに引っ越すまで、日本に住んでいました。」

I will have played tennis till I graduate from university.
「私は大学を卒業するまで、テニスをし続けるつもりです。」

 

以下では、前置詞for・until・beforeの
違いと使い方について解説しています。

 

接続詞tillとuntilの違いと使い方

tillとuntilは時間的な制限を表す接続詞で
「~まで」と同じ意味を持っていますが、

tillはuntilの短縮形でtillのほうがカジュアル、
untilはフォーマルな状況で用いられることが
多いという違いがあります。

 

一般的に短縮形はカジュアルで
口語で用いられる傾向にあり、

短縮形のtillのほうが口語的で
会話でよく用いられます。

 

例えば以下の2つの例文を日本語に訳すと、

1.I’ll wait here till you come back.

2.I’ll wait here until you come back.

 

以下のように同じ日本語訳になりますが、
表すニュアンスは微妙に違います。

「あなたが戻ってくるまで、
私はここで待つつもりです。」

 

tillを用いた1の英文のほうがカジュアルで、
untilを用いた2の英文のほうがフォーマルな
ニュアンスになります。

 

ただ、文頭にくる時は以下の例文のように
untilが用いられる傾向にあります。

Until you come back, I’ll wait here.

 

次に、以下の2つの例文を比べてみましょう。

3.I can’t leave till I finish my work.

4.I can’t leave until I finish my work.

 

これらの英文を日本語に訳すと
共に以下の日本語訳になりますが、

「あなたが私の仕事を終えるまで、
私はここを去ることができない。」

 

tillを用いた英文3のようがカジュアルで、
untilを用いた英文4のほうがフォーマルな
ニュアンスになります。

 

ただ、文頭にくる時は以下の例文のように
untilが用いられる傾向にあります。

Until I finish my work, I can’t leave.

 

このように、接続詞のtillとuntilは
「~まで」と同じ意味を持ちますが、
微妙なニュアンスの違いがあります。

そして、シチュエーションや文の作り
によって使い分ける必要があります。

 

前置詞と接続詞till・untilの見分け方

前置詞と接続詞のtill・until
の見分け方は簡単で、

前置詞の後ろには名詞が置かれ、
接続詞の後ろには節(主語と動詞
からなる文)が置かれます。

 

例えば、以下の例文では、

She will keep walking till(until) 5 p.m.

後ろに名詞が置かれているので
このtill(until)は前置詞です。

 

前置詞のtill・untilの後ろには、
名詞の役割をする動名詞などが
置かれることもあります。

 

そして、以下の例文では、

She had lived in Japan till(until) she moved to Paris.

後ろに節が置かれているので
このtill(until)は接続詞です。

 

効果的な前置詞・接続詞の覚え方

記憶には、学習して覚える知識記憶と
経験して覚える経験記憶がありますが、

知識記憶と比べて経験記憶のほうが
圧倒的に早く覚えることができます。

 

そこで、学んだ前置詞や接続詞の知識は
使って経験すると早く覚えられるので、

by・till・untilを使って英文を作って話す
練習をすることが効果的な覚え方です。

 

以下で、効率よく英語を話せるようになる
脳の特性に沿った英文作成のコツについて
解説しています。

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