see・watch・look atの違い!英語で映画を見るの使い分けは?
B!
英語で「見る」「観る」と似た
意味を持つsee・watch・look atは、
以下のような違いがあります。
・see
視界に入ってくる人や物を「見る」
・watch
スポーツや演劇など、動いている
人や物を観察するように「観る」
・look at
絵や写真など、静止している
人や物に意識を集中して「見る」
脳に複数の関連した情報をセットで
インプットすると記憶しやすいので、
ここでは似た意味を持っている
see・watch・look atの違いと使い方
について例文を用いて解説します。
映画を見るという時の使い分け方
についても説明しています。
目次
see・watch・look atの違い
seeは、意識的に見ようと
するしないにかかわらず、
自然に視界に入ってくるという
意味での「見える」です。
以下のようにseeを用いると、
I will see Mt.Fuji.
「私は、富士山を見るつもりです。」
富士山が自然に視界に入ってきて
見るということを表します。
watchは、関心を持って
じっと「観る」という意味で、
映画や演劇など動いているものを
観る場合に用いられます。
静止しているものでも観察するように
見る場合にもwatchが用いられます。
以下のようにwatchを用いると、
I’ll watch Mt.Fuji.
「私は、富士山を見るつもりです。」
富士山や周りの雲の動きなども含めて
観察するように見る感じになります。
look atは、対象となる人や物を
意識的に「見る」という意味で、
静止しているものを一点集中して
見る場合に用いられます。
以下のようにlook atを用いると、
I’ll look at Mt.Fuji.
「私は、富士山を見るつもりです。」
一点集中して富士山だけを見る
ということを表します。
see・watch・look atの発音は、
それぞれ以下になります。
・see
・watch
・look at
映画を見るの使い分け
映画館の巨大スクリーンで観る時は
映画は自然に目に入ってくるので、
映画館で「映画を見る」という場合は
以下のようにseeがよく用いられます。
I will see a movie at the cinema tomorrow.
「私は、明日映画館で映画を観るつもりです。」
そして、以下のようにテレビで
映画を観るという場合は、
I will watch a movie on TV tomorrow.
「私は、明日テレビで映画を観るつもりです。」
動きのあるものを関心を持ってじっと
映画を「観る」という感じになるので
一般的にwatchが用いられます。
※豆知識
「映画」という意味を持つmovieと
filmの違いは、以下の通りです。
movie アメリカ英語
film イギリス英語
cinemaは、「映画館」という意味です。
以下では、see・watch・look at
の使い分けについて例文を用いて
さらに詳しく解説します。
see「見る」の例文と使い方
ここでは、例文を用いて、
seeの使い方についてもう少し
詳しくみていきます。
以下の日本語を英語にしてみると、
「私は、そのコートを着た男性を見た。」
意識していないのに男性が自然に
視界に入ってくる感じになるので、
seeを用いて以下のようになります。
I saw the man in the coat.
seeは、疑問文で「~を見た?」
という場合によく用いられます。
Did you see the man yesterday?
「(あなたは、)昨日その男性を見ましたか。」
例えば、この質問に対する回答は
以下のようになります。
No, I didn’t see him yesterday?
「私は、昨日その男性を見ませんでした。」
自然に視界に入ってくるという意味から
seeには「偶然会う」という意味もあり、
以下は例文です。
I saw him at the station yesterday.
「私は、昨日その駅で彼に(偶然)会いました。」
以下では、「会う」と似た意味を持つ
seeとmeet・の違いと使い分けについて
例文を用いて詳しく解説しています。
watch「観る」の例文と使い方
以下の日本語を英語にしてみると、
「私は、明日テレビでドラマを観るつもりです。」
映画は動きのあるものを観るので、
以下のようにwatchを用います。
I will watch a drama on TV tomorrow.
スポーツも動きがあるので、
スポーツを観るという場合も
watchを用います。
I watched a soccer game yesterday.
「私は、昨日サッカーの試合を観ました。」
関心を持って動いているもの
を「観る」という意味から、
watchには「観察する」という
意味もあります。
以下は、例文です。
He is watching the sky.
「彼は、空を観察しています。」
研究などで「観察する」という時は、
observeを用います。
そして、以下のようにobserveを用いると、
We observed the animal’s behavior.
「私達は、その動物の行動を観察した。」
watchよりしっかり観察する感じになります。
observeの発音は、以下になります。
「~を監視する」という場合には、
monitorを用います。
以下の例文のようにmonitorを用いると、
They’re monitoring my behavior.
「彼らは、私の行動を監視している。」
watchやobserveの観察のレベルを超えて
ずっと見張っている感じになります。
monitorの発音は、以下になります。
look at「見る」の例文と使い方
lookは視線の動きを表すので、
look atと言うとどこか一点を
集中して見るというイメージから、
静止しているものを「見る」という
意味になります。
lookに前置詞のatを付けると視線
が一点に集中することを表すので、
look atは「(一点)を見る」という
意味になります。
以下の日本語を英語にしてみると、
「私は、そのギャラリーで美しい絵を見た。」
静止しているものに意識を集中して見る
という意味なのでlook atを用います。
I looked at beautiful pictures at the gallery.
lookを用いた群動詞
以下に、look at以外のlookを用いた
様々な群動詞をご紹介します。
・見上げるという意味のlook up
lookに前置詞のupを付けると
視線が上に動くことを表すので、
look upは「見上げる」という
意味になります。
look upは、見上げるという意味から
「尊敬する」という意味もあります。
He looks up to his boss.
「彼は、彼の上司を尊敬しています。」
・見下ろすという意味のlook down
lookに前置詞のdownを付けると
視線が下に動くことを表すので、
look downは「見下ろす」という
意味になります。
look downは見下ろすという意味から、
look down on ~ で「~を軽蔑する」
という意味になります。
He looks down on his boss.
「彼は、彼の上司を軽蔑しています。」
・~の方向を見るという意味のlook to
前置詞のtoは方向を表すので、
look toは「(方向)を見る」
という意味になります。
以下は、例文です。
Look to your left.
「左手(左の方向)を見て。」
・~を探すという意味のlook for
前置詞のforは目的を表すので、
look forは「~を探す」という
意味になります。
以下は、例文です。
I’m looking for my pen.
「私は、私のペンを探しています。」
see・watch・look atのまとめ
ここでは、似た意味を持っている
see・watch・look atの意味の違いと
使い分け方について解説しましたが、
脳は関連した情報を一緒に覚えると
記憶しやすいことが分かっているので、
類義語をまとめて覚えると効率よく
英単語を記憶することができます。
以下では、「~のように見える」と似た
意味を持つlookとlook likeの違いと使い方
について例文を用いて解説しています。
以下では、「見つめる」「凝視する」と
似た意味を持つgaze・stare・glanceの
違いと使い方について解説しています。