英語の冠詞のルール!aとtheの使い分け・つけない使い方
英語の冠詞には、定冠詞のtheと
不定冠詞のa・anがあります。
そして、英語の冠詞a・anとtheの
使い方で悩む方は多いと思います。
そこで、ここではaとtheの違いと
使い分け、冠詞をつけない場合など、
英語の冠詞の使い方のルールについて
例文を用いて解説しています。
目次
a・anとtheの使い分け
ここでは、基本的なa・anとthe
の使い分けのルールについてと、
冠詞の後ろに置かれる英単語による
発音の違いについて解説します。
aとanの使い方のルール
aとanの使い方のルールは、
不特定の1人の人や1つの物の
前に付けます。
そして、読みが母音で始まる
英単語の前にはanが置かれて、
それ以外の英単語の場合はaを
前に付けます。
例えば、appleやorangeのように
読みが母音で始まる単語の前には、
以下のようにanが付きます。
an apple
an orange
an appleとan orangeを発音すると、
リンキングして以下になります。
・an appleの発音
・an orangeの発音
umbrella「傘」は出だしがuですが、
読むと最初が母音のアになるので
以下のようにanが付きます。
an umbrella
そして、発音すると以下になります。
読みが母音で始まる単語以外の場合は、
以下のようにaが付きます。
a child
a building
a childとa buildingの発音は、
それぞれ以下になります。
・a child
・a building
aとanの使い方は分かりやすいですが、
使い方に悩むのはaとtheだと思います。
そこで、ここからは冠詞のaとtheの
使い分けのルールについて解説します。
aとtheの使い方のルール
a(an)は不定冠詞と呼ばれるように、
不特定な1人の人や1つの物の前に
付けて用いられます。
aに対し、theは定冠詞と呼ばれるように、
特定の人や物の前に置かれます。
この違いについて、以下に例文を用いて
詳しくご説明します。
まず、以下のように話に初めて出てきた
一人の人や物の場合は英単語の前にaや
anが置かれます。
There is a boy in this room.
「この部屋に、少年が一人います。」
He ate an apple.
「彼は、リンゴを食べました。」
そして、話の中で2回目に出てくると
特定されるので以下の例文ように前に
theが付きます。
The boy is my son.
「その少年は、私の息子です。」
The apple was very big.
「そのリンゴは、とても大きかったです。」
ただ、1回目に出てきたらa、
2回目以降はtheが付くと学校で
教えられたかもしれませんが、
これだけだと使い分けのルール
としては足りません。
・1回目に出てきてもthe
例えば、1回目に出てきても、
以下のようにtheが付く場合が
あるからです。
Please turn off the light.
「電気を消してください。」
部屋の電気を消す場合、
家にある部屋ならスイッチは
一ヶ所にあるのでどの電気を
消すかは特定されます。
特定されるのでtheが付くのです。
他にも、大きな部屋で複数
スイッチがある場合でも、
全ての電気を消してください
という場合は、以下の例文のように
lightを複数形にしてtheが付きます。
Please turn off the lights.
「電気を(全て)消してください。」
この場合、「全て」という意味の
allをlightに付けなくてもtheを付ける
ことで全ての電気を指します。
この特定されるとtheを付ける
というルールさえ知っていれば、
ほどんどのケースでa(an)とtheを
使い分けることができます。
・世界に一つしかない物はthe
世界に一つしかないsun「太陽」や
earth「地球」なども特定されるので、
以下のように話に出てくる1回目から
theが前に付きます。
The earth goes around the sun.
「地球は、太陽の周りを回っている。」
また、以下のように東西南北という方角も、
いる場所から特定されるのでtheが付きます。
The sun rises in the east.
「太陽は、東に上る。」
ここで、theの発音についてですが、
eastやearthなど始めの読みが母音になる
単語の前に付く時は”ジィ”となります。
・the eastの発音
・the earthの発音
以下のように、始めの読みが母音になる
単語以外の前に付く時は”ザ”となります。
・the sunの発音
・the lightの発音
一部の固有名詞にはtheが付く
これまでに解説してきた
特定される人や物以外に、
河川、山脈、砂漠、海洋、海峡、
運河などの一部の固有名詞には
theが付くものがあります。
以下に、その例をご紹介します。
・河川
the Amazon River「アマゾン川」
the Mississippi River「ミシシッピ川」
・山脈
the Alps Mountains「アルプス山脈」
the Atlas Mountains「アトラス山脈」
・砂漠
the Gobi Desert「ゴビ砂漠」
the Sahara Desert「サハラ砂漠」
・海洋
the Pacific Ocean「太平洋」
the Atlantic Ocean「大西洋」
・海峡
the Strait of Dover「ドーバー海峡」
the Strait of Gibraltar「ジブラルタル海峡」
・運河
the Suez Canal「スエズ運河」
the Panama Canal「パナマ運河」
複数形の国名にはtheが付く
以下のように、複数形の国名にも
冠詞のtheが付きます。
the Philippines「フィリピン」
the Netherlands「オランダ」
the United States「アメリカ」
(the US)
複数形ではありませんが、
republicやkingdomで終わる国名にも
以下のようにtheが付きます。
the Czech Republic「チェコ」
the United Kingdom「イギリス」
冠詞をつけない使い方
最後に、冠詞のaやtheをつけない
使い方のルールをご説明します。
ほとんどの固有名詞
人や国の名前(一部例外あり)、
数字、月、曜日などの固有名詞は
以下のように無冠詞になります。
・人名
Tom「トム」
Satoshi「さとし」
・国名
Japan「日本」
France「フランス」
※国名にtheが付くケースもあり、
前のパートで解説しています。
・数字
one「1」
twenty「20」
・月や曜日
April「4月」
Monday「月曜日」
抽象的なものを表す時
例えば、以下の例文のように、
I go to school.
「私は、学校に通っています。」
学校を1つ、2つと数えらる名詞
としてではなく、抽象的な建物と
捉える時には無冠詞になります。
この場合、1つの学校と数は考えす、
学校を抽象的な場所として捉えるので
冠詞のaを付けません。
他にも、以下のように交通手段を
表す時にbyの後ろの名詞が無冠詞に
なるのも同じ理由です。
He went there by car.
「彼は、車でそこへ行った。」
この場合も1台の車が頭に浮かぶのではなく、
交通手段としての車という捉え方をするので
冠詞が付きません。
by bus、by taxi、by trainなども同じです。
また、犬の数が頭に浮かぶのではなく
”動物の種類として犬をイメージ”して、
「犬が好き」という時も以下のように
無冠詞になります。
She likes dog.
「彼女は、犬が好きです。」
この場合は、以下のように
複数形に冠詞を付けない形で
言うこともできます。
複数形が不特定を表す時
以下の例文のように、
She likes dogs.
「彼女は、犬が好きです。」
複数形が不特定のものを表す場合も
冠詞を付けません。
この英文は、彼女が色々な種類の犬を
分け隔てなく好きなことを表します。
これが、特定の複数の犬が好きな場合は、
以下のように冠詞のtheが付きます。
She likes the dogs.
「彼女は、その犬(達)が好きです。」
さらに、特定の一匹の犬が好きな場合は、
theの後ろの名詞は単数形になります。
She likes the dogs.
「彼女は、その犬が好きです。」
冠詞の使い方を身につける方法
冠詞の使い分けのルールや
使い方を身につけるには、
実際に冠詞を使って英文を
作ってみるのが近道です。
そこで、おすすめな方法が
英語日記をつけることですが、
英語のスピーキング上達にも役立つ、
効果的な英語日記の書き方について
以下でご紹介しています☆