CorpとCorporation・Co., Ltd.など株式会社6つの英語表記

株式会社を表す英語表記

日本の企業には、株式会社や合同会社、
合資会社、合名会社など、様々な形態
があります。

そして、それぞれ異なる英語表現があり、
使い分けるにはその意味を理解する必要
があります。

 

日本の株式会社は、英語ではInc.や
Corp.などで表されます。

Corp.は、Corporation「株式会社」を
省略した英語表記です。

 

ここでは、日本の株式会社に焦点を当て、
その英語名や定義、読み方を紹介します。

日本の企業形態と色々な英語表現について、
基本知識を深めましょう。

株式会社を表す6つの英語表記

日本の株式会社は、Inc.やCo., Ltd.など、
以下の6つの英語表記で表されます。

Co.:Company
Ltd.:Limited
Co., Ltd.:Company Limited
Inc.:Incorporated
Corp.:Corporation
KK.:Kabushiki Kaisha

 

それぞれの定義や読み方について、
以下で説明します。

株式会社を表す6つの英語表記

 

Co.:Company

Companyは「会社」という意味で、
単なる事業形態を表し、株式や有限
である意味を含みません。

そして、Co.はCompanyの省略形です。

 

以下のように、日本ではコカコーラが
Co.を使っています。

The Coca-Cola Co.「コカコーラーカンパニー」

 

Co.とCompanyの読み方は、
以下になります。

 

イギリスでは、「コー」と読まれる
こともあるようです。

 

Ltd.:Limited

Limitedは「限られた」、「有限の」
という意味を持っていることから、

責任に限りがあるということで
有限責任であることを表します。

 

イギリスでは、企業登記の際に
Limitedの表記が必要になるため、

イギリスではLimitedが用いられ、
Ltd.はLimitedを省略した表記です。

 

イギリスのアパレルメーカーである
バーバリー社は、以下のようにLtd.
を使っています。

Burberry Ltd.「バーバリー社」

 

以下のように、日本では富士通が
Ltd.を使っています。

Fujitsu Ltd.「富士通株式会社」

 

Ltd.とLimitedの読み方は、
以下になります。

 

Co., Ltd.:Company Limited

Companyは会社を表すだけなので、
有限責任を表すLimitedを付けると、

有限責任のある会社という意味から
株式会社を表します。

 

省略形での表記の仕方ですが、

Co., Ltd.とCo.,とLtd.の間に
半角のスペースを入れるのが
正しい表記です。

 

Co.,とLtd.の間にスペースのない、
Co.,Ltd.という表記方法は間違い
なので気をつけましょう。

 

Co.とLtd.の間にカンマ「,」を入れない
Co. Ltd.という表記方法も使えます。

 

日本ではカンマ「,」を入れた
Co., Ltd.が一般的に用いられ、

カンマ「,」を入れないCo. Ltd.は
アメリカやイギリス等の英語圏で
一般的に用いられるようです。

 

Co., Ltd.という表記が使われていたら、
日本企業であると思われやすいです。

 

以下のように、日本では日産自動車が
Co., Ltd.を使っています。

Nissan Motor Co., Ltd.「日産自動車株式会社」

株式会社を表す6つの英語表記

 

Co., Ltd.とCompany Limited
の読み方は、以下になります。

 

Inc.:Incorporated

Incorporatedは、多くの株主を持つ
大きな事業組織を表します。

また、現在進行形でビジネスを行い、
大きな事業組織を目指している会社
にも使われるようです。

 

Inc.はIncorporatedの省略形で、
アメリカではInc.(Incorporated)を
使っている企業が多いようです。

 

以下のように、アメリカのアップルや
アマゾンがInc.を使っています。

Apple Inc.「アップル」
Amazon.com Inc.「アマゾン」

 

日本では、楽天がInc.を使っています。

Rakuten Inc.「楽天株式会社」

 

Inc.とIncorporatedの読み方は、
以下になります。

 

以下のように、「インク」と省略形で
読まれることもあります。

 

Corp.:Corporation

Corporationは「企業」「法人」
という意味を持っていますが、

「株式会社」という意味でも
用いられます。

 

Corp.はCorporationの省略形で、
Corporationは法的な手続きを済ませて
法人格が与えられた事業組織を表します。

 

そして、Corporationは、Incorporated
より広義で会社を意味することもあり、

大きなビジネスというより少人数で事業
をしているというニュアンスになります。

 

また、構成員は有限責任である意味や、
Corporationには合弁会社や合資会社など
も含まれます。

 

以下のように、ソフトバンクやトヨタが
Corp.を使っています。

SoftBank Corp.「ソフトバンク株式会社」
TOYOTA MOTOR Corp.「トヨタ自動車株式会社」

 

Corp.とCorporationの読み方は、
以下になります。

 

以下のように、「コープ」と省略形で
読まれることもあります。

 

KK.:Kabushiki Kaisha

KK.はKabushiki Kaishaの省略形
ですが日本特有の表記方法なので、

知らない方には意味が分からない
ため使う時には気をつけましょう。

 

以下のように、日本鋳造が
KK.を使っています。

NIPPON CHUZO.K.K.「日本鋳造株式会社」

 

KK.とKabushiki Kaishaの読み方は、
「カブシキガイシャ」か「ケーケー」
と読まれます。

 

株式会社を表す英語表記まとめ

日本の企業形態は、主に株式会社、
合同会社、合資会社、合名会社の
4つがあります。

 

負債を負う際、出資者の責任範囲は、
有限責任と無限責任に分かれます。

有限責任は出資額を限度に責任を負う
ことを意味し、無限責任は出資額を超える
可能性のある全額支払い責任を指します。

 

株式会社と合同会社は有限責任を持ち、
合名会社は無限責任を負います。

合資会社は両方の特性を持つ企業形態です。

 

株式会社の英語表記は多様で、
企業ごとに異なります。

英語の企業表記は、Inc.やCo., Ltd.などを
会社名の後に付けることが一般的です。

 

脳は関連した情報を一緒に覚えると
記憶しやすいことが分かっているので、

類義語をまとめて覚えると効率よく
英単語を記憶することができます。

 

以下では、英語で「会社」と似た意味を持つ
firm・company・corporation・enterpriseの
違いと使い方について解説しています。

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