社会人の英単語の覚え方!単語帳を使わない効率のいい勉強法

社会人の英単語の覚え方

最近では、脳科学の研究が進み、
記憶のメカニズムが解明されて、

どのように勉強をすると英単語を
効率よく覚えることができるのか?

解明されてきています。

 

12才くらいまでの子供の脳は、

呪文のように言っているだけで
九九を覚えられるように丸覚えで
英単語を覚えることができます。

 

しかし、左脳が発達しきる13才
くらいで丸覚えができなくなる
ので、

英単語帳などで暗記する勉強法では
英単語が覚えられなくなります。

 

なので、社会人が効率よく英単語を
覚えるには工夫が必要です。

そこで、ここでは、脳の特性に沿って
時間のない社会人が効率的に英単語を
覚える勉強法や覚え方のコツ
について
分かりやすく解説しています。

効率よく英単語を覚えるために

効率よく英単語を覚えるコツの前に
理解しておきたい記憶のメカニズムと、

多くの日本人が実践して苦しんでいる
非効率な英単語の覚え方を解説します。

効率よく英単語を覚えるために

 

まずは記憶のメカニズムを知る

脳内で記憶に関係している部位は、
以下の3つになります。

・前頭葉(オデコの内側にある)
・海馬(両耳の内側にある)
・側頭葉(後頭部の内側にある)

 

そして、脳に入ってきた情報は、
まず前頭葉に送られて2~3分、
最大5分くらい保存されています。

 

次に、前頭葉から海馬に情報が送られ
海馬で24時間くらい保存されます。

海馬に保存されている間に重要だと
判断された情報は頭葉に送られていき

長期記憶として保存されるという流れ
になります。

 

しかし、全ての情報を記憶すると
脳は5分でパンクしてしまうため、

海馬に24時間保存されている間に
ほとんどの情報は削除されます

 

海馬はほどんどの情報を削除しますが、
以下の情報を海馬は重要だと判断して
側頭葉に送ります。

・一定期間に繰り返し入ってきた情報
・複数の事が関連づいて入ってきた情報
・感情と組み合わさって入ってきた情報

 

よって、この3つのポイントを押さえると、
効率的に英単語を覚えることができます。

 

そして、もう一つ知っておいて欲しい、
多くの日本人が実践して苦しんでいる、

社会人にとって非効率な英単語の勉強法
について以下でご説明します。

 

効率の悪い英単語の勉強法を知る

ずばり、英単語帳を使った覚え方は、
社会人(大人)にとって効率の悪い
英単語の勉強法です。

 

その理由は、以下になります。

 

脳が新しい情報を記憶するポイントは、
以下の3つであるとお伝えしました。

・一定期間に繰り返し入ってきた情報
・複数の事が関連づいて入ってきた情報
・感情と組み合わさって入ってきた情報

 

まず、英単語帳は関連づいていない
英単語がランダムに並んでいるので、

2番目の複数の事が関連づいて入って
きた情報には当てはまりません。

 

そして、単語帳で勉強しても
ほとんど感情が動かないので、

3の感情と組み合わさって入ってきた
情報からも外れます。

 

英単語帳を使った時に感情が湧く
としても面白くない、つまらない
という感情だと思います。

 

感情が湧いてもマイナスの感情は
脳のパフォーマンスを下げるので、

英単語帳で英単語を覚えることは
非常に効率の悪い勉強法になります。

 

丸覚えができる12才くらいまでの子供は
英単語帳で英単語を覚えることができますが、

丸覚えができない大人が英単語帳を何度も
繰り返し見て英単語を脳にインプットしても
なかなか覚えられないのです。

 

よって、英単語帳を使って英単語を覚え
ようとしている社会人の方はそれをやめて
効率の良い覚え方に勉強法を変えましょう。

以下では、社会人が効率よく英単語を
覚えるためのコツ
について説明します。

 

社会人の英単語の覚え方5つのコツ

冒頭でお伝えした通り、
13才以上にになると
丸覚えができないので、

社会人が効率よく英単語を覚えるには
覚え方に5つのコツがあります。

 

そこで、効率的な英単語の覚え方の前に、
社会人が効率よく英単語を覚えるための
コツを身につけることをおすすめします。

社会人の英単語の覚え方のコツ

 

効率よく英単語を覚えるには?

脳は一定期間に繰り返しインプット
された情報を長期的に記憶しますが、

1ヶ月に平均7日(7回)繰り返し
入ってきた情報を重要だと判断して

海馬は側頭葉に送ります。

 

海馬は24時間以内に情報を削除するので、
まずは翌日に同じ情報をインプットすると
忘れにくくなります

 

そして、例えば1日後、2日後、3日後、
1週間後、2週間後、3週間後、1ヶ月後と
3日後くらいまで毎日繰り返しインプットし、

その後は1週間おきに1ヶ月で7日くらい
インプットすると効率よく暗記できます

 

ただし、1週間おきにインプット
しようとすると忘れてしまうので、

僕は1日後、2日後、3日後、4日後、
5日後、6日後、7日後というように、

1週間毎日繰り返して1ヶ月間で7回
インプットするようにしています

 

より効率的な英単語の勉強法

新しい情報を脳に記憶させるには
1ヶ月に平均7日のインプットが
必要であることを解説しましたが、

ここではさらに少ない繰り返しで
英単語を覚えるコツ
を解説します。

 

英単語を効率的に暗記するために
僕は記憶術を学んだことがありますが、

記憶術の個別指導の中でも繰り返しは
重要である
と説明されました。

 

ただ、その中で海馬が記憶する
条件の中にもあったように、

複数の情報を関連づけて記憶すると
少ない繰り返しで暗記することができ

その脳の特性を活かし自分で例文を作って
英単語を覚える方法を教えてもらいました。

 

しかし、記憶術を使った覚え方は、

学校のテストや英検、TOEICなどの
英単語の意味さえ分かれば解ける
マーク式の試験対策には効果的ですが、

意味だけ覚えてもその英単語を使って
英文が作れるようにはならない
ので、
英会話には役立ちませんでした…。

 

よって、英会話の上達のために、
記憶術で英単語を暗記するのは
効率的ではない
と思います。

 

英会話で使えるように英単語を覚えるには、

複数の情報を関連づけてインプットできる
日常生活などが描かれた物語などを読んだり
アニメやドラマを観ることをお勧めします。

 

感情を使うと1回で覚えられる

効率的な英単語の覚え方3つ目のコツは、
感情とセットで英単語をインプットする
ということです。

 

これは、危険な目にあって怖いなどと
感情が動いた時に1回で記憶しないと
また同じ危険な目にあってしまうから
で、

命を守るために備わっている非常に強い
脳の特性です。

 

よって、複数の情報を関連付けて、

インプットできる絵本やアニメで
自分が楽しいと感じるものを選ぶと、

感情が動くのでさらに少ない繰り返しで
英単語を暗記することができます

 

さらに、脳はリラックスしている時に
良いパフォーマンスをします。

楽しい時は自然にリラックスするので、
そういう面からも楽しいと感じる題材を
選んで覚えることは大切です

 

そして、これらのことを取り入れると、
少ない繰り返しで英単語を暗記できる
ようになるのでぜひ試してください。

 

効率よく覚えるには睡眠が大事

記憶の整理は睡眠中に行われており、

1日24時間分の記憶を整理するのに
平均6時間の睡眠が必要である
ことが
分かっています。

 

この理由は、浅い睡眠のレム睡眠と
深い睡眠のノンレム睡眠のサイクルが
平均90分で4サイクル必要だからです。

 

そして、記憶の整理に必要なのは
4サイクルから5サイクルまでで、

5サイクルのほうが4サイクルより
若干良いと言われています。

 

また、人によって±20分差があるので、
1サイクルが短い人は1サイクル70分、
1サイクルが長い人は110分ですが、

記憶の整理を脳に正常に行わせるために
だいたい6時間位の睡眠が必要である

思って頂ければ大丈夫です。

 

よって、長時間寝る必要はありませんが、
睡眠をとらないと記憶は定着しないので
6時間位は睡眠を取るようにしましょう。

 

英単語の覚え方で1番大事なこと

半分水が入ったコップを見た時、
半分しか入っていないと思う人と
半分も入っていると思う人がいて、

砂漠で生き残る確率が高いのは
半分も入っていると思う人である
ことが研究で分かっています。

 

これは僕が心理学の講座で
教えてもらったことですが、

何事にも良い面と悪い面があるので、
物事の良い面を見ることができる人は
必然的に人生がよい方向に進みます

 

英語を話せるようになるのも同じで、

僕は日本人は日常英会話をするのに
すでに十分な英単語を記憶しており

あとはそれを使って英語を話す練習
をするだけでよい
と思っていますが、

多くの日本人は英単語を知らないから
英語を話せないと思っています。

 

ちょっとしたことかもしれませんが、
このイメージの違いで継続していると
1年後の成果に大きな差が出ます

 

日常英会話で頻繁に使われる英単語は
中学2年生までに習った英単語なので、

多くの方が知っているはずなのですが
知らないというイメージでその記憶に
蓋をしてしまっているような状況です

 

よって、十分知っているでなくても、
既にある程度の英単語を知っていて、

それを使って話す練習をしながら
さらに覚えていけばいいという感じで、

できるという良いイメージを持って
英会話の練習や英単語を覚える勉強を
するようにしましょう

 

社会人の効率的な英単語の覚え方

ここからは、社会人の効率的な英単語
の覚え方について具体的に解説します。

社会人の効率的な英単語の覚え方

 

英単語帳を使わない覚え方

脳は複数の情報を関連づけて
入力すると記憶しやすいので、

絵とストーリーと英単語を関連して
インプットできる絵本などを読むと
効率的に暗記することができます

 

逆に、関連づいていない英単語が
ランダムに並んでいる単語帳だと、

たくさん繰り返す必要があるので
非効率的な暗記方法です

 

動画は動きも入るためより効果的ですが、
難しい英単語が出てくる映画やドラマは
逆効果になる可能性もあります。

 

それは、「痛みを避けて快楽を得る」
という行動原理が人間にはあるので、

難しいと痛みになって避けようとして
観るのが嫌になってしまうから
です。

 

よって、動画を観る場合はアニメなど、
レベルに合ったものから始めることは
続けるためのコツになります。

 

また、脳には急激な変化を嫌う
安定化指向という特性があるので、

最初から1日に長い時間勉強すると
脳が嫌がって続けられなくなります

 

脳には可塑性(かそせい)といって
少しずつなら変化できる特性もあるので、

まずは1日5分くらいの短時間の勉強を
毎日継続することから始めましょう

 

英単語は何で覚えると効率的?

記憶の条件の3つ目のポイント、
感情とセットで入ってきた情報は
1回でも記憶することがあります

そこで、楽しいと感じる物語を読んだり、
アニメやドラマを観ると感情が動くので
効率よく英単語を覚えることができます

 

映画が好きな方は多いと思いますが、
長くて難しい英単語が出てくるものだと
楽しいと感じることができないので、

自分のレベルに合ったものを題材に選ぶ
ようにしましょう。

 

このように、適切な題材を選んで、
英語学習や英会話の練習をすると
効率的に英単語を暗記できます

 

記憶力を10倍に高める覚え方

脳には右脳と左脳がありますが、
脳梁(のうりょう)という右脳と
左脳を繋いでいる部位を鍛える
と、

学習効果を上げたり、頭がよくなる
効果があることが分かっています。

 

そして、音読すると脳梁を通って
右脳と左脳の間で情報が移動するため、
脳梁が使われるので学習効果があがり、

声に出すと表情筋や声帯の動きの情報も
脳に送られるため総合的に5倍~10倍

学習効果が上がります。

 

これは、スポーツを習得する場合に
本を黙読していても上達しませんが、

練習することで体が自然に覚えるように、
音読することで表情筋や口の周り筋肉が
英単語を暗記するというのもあります。

 

よって、音読すると黙読の時と比べて
学習効果が5倍~10倍に上がるので、

絵本を読む時に英文を声に出すことは
さらに早く英単語を暗記するコツ
です。

 

正しい発音で音読したほうがよいので、

初心者の方はネイティブの発音を確認
できるCD付きの絵本などを使うことを
おすすめします。

 

英単語を書くことでも右脳と左脳の間で
情報の移動があり脳梁が鍛えられますが、

社会人になると英単語を書く練習をする
時間が取れない方が多いと思います。

 

しかし、音読するだけなら書くことより
短時間でできるので行ってみてください

 

さらに覚えやすい英単語の覚え方

感情とセットで入ってきた情報を
重要だと判断して1回でも記憶する、

声に出すと黙読と比べて学習効果が
5倍から10倍に上がることから、

好きな洋楽を聴いて声に出して歌うと
感情が動き、学習効果も上がる
ので、

歌詞に使われている英単語を簡単かつ
効率的に記憶することができます。

 

また、感情が動きやすいので、
他の人と英語で会話をすることは
英単語を記憶させるコツ
です。

 

実際に、英会話をしている中で
分からない英単語があった場合、

「分からない。」「どうしよう。」

といったように感情が動きます。

 

そして、その意味が分かった時に、

「そうか!(スッキリ!)」

というようにまた感情が動きます。

 

英会話で間違えてしまった場合も、

「恥ずかしい。」「どうしよう。」

といったように感情が動きます。

 

間違えて感情が動いた時にこそ
英単語を覚えやすくなる
ので、

間違えることを怖がるのではなく、
間違えるほど英単語を記憶できると
前向きにとらえて練習をしましょう

 

話している時は表情筋や声帯の
動きの情報も脳に送られる
ので、

音読の効果も得られて効率的に
英単語を覚えることができます。

 

英会話が上達する英単語の覚え方

脳はすでに記憶されている情報に
関連付けて新しい情報を覚えるので、

記憶されている英単語が増えるほど
新しい英単語を早く記憶できます

 

僕達は膨大な日本語や漢字の
情報を既に記憶しているので、

それらの情報を関連づけて
新しい言葉や漢字を1回で覚える
ことができるのです。

 

しかし、英語になると日本語と比べて
脳に記憶されている情報が少ないので、

最初は英単語を覚えるのにある程度の
繰り返しが必要になります

 

最初の頃は7日の繰り返しでは足りず
10日必要になるかもしれませんが、

英単語を覚えていくと関連情報が増えて
どんどん英単語を記憶しやすくなります

 

よって、最初の段階で脳の特性に沿った
正しい方法で取り組むことが大切です

 

そこで、以下では英語のリスニングと
スピーキングを上達させるのと同時に
効率よく英単語を覚えることができて、

英語力がアップするおすすめの勉強法
について紹介しています。

 

社会人の英単語の覚え方【Q&A】

最後に、社会人の英単語の覚え方に
関するご質問への回答を紹介します。

社会人の英単語の覚え方【Q&A】

 

英単語が覚えられない理由とは?

社会人(大人)になると、

子供の頃のように英単語が
覚えられないという相談を
たくさん受けます。

 

そこで、英単語を覚えようとしても、
大人になるとなかなか覚えられない
理由について以下で解説しています。

 

1日で英単語を覚える勉強法は?

英検やTOEICなどの試験のために、
1日でできるだけ英単語を覚えたい
という方から相談を頂きましたので、

以下では一夜漬けで英単語を覚える
勉強法について解説しています。

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