脳科学的に楽しく英単語を暗記する方法・効率的に覚えるコツ

脳科学的に楽しく英単語を暗記する方法

単語帳で一生懸命がんばって
英単語を覚えようとしても、

覚えられないという方は
多いのではないでしょうか?

 

それは、脳科学的な観点から
単語帳で英単語を暗記することは
効率的ではないからです…

 

最近では脳科学の研究が進み
記憶のメカニズムも解明されたので、

英単語をなかなか覚えられない方は
脳科学的に正しい英単語の覚え方を
知ることから始めましょう。

 

そうすると、単語帳などを使って
苦しんで英単語を覚えるのではなく、
楽しく覚えることが最も効率的である
ことが分かります。

以下で、効率的に英単語を暗記できる
脳の特性に沿って楽しく覚えるコツ

解説していますのでお読み下さい。

効率的な暗記と脳科学の知識

効率的に英単語を暗記するために、
まずは知っておい欲しい記憶に関する
脳科学の知識からお伝えします。

 

記憶に関連する部位

ここでは、脳の中で記憶に
関係する部位を解説します。

効率的な暗記と脳科学の知識

 

脳内で記憶に関係している部位は、
以下の3つになります。

・前頭葉(オデコの内側にある)
・海馬(両耳の内側にある)
・側頭葉(後頭部の内側にある)

 

そして、五感から脳に入ってきた
情報はまず前頭葉に送られて2~3分、
最大5分くらい保存されています。

 

次に、前頭葉から海馬に情報が送られ
24時間くらい保存されています。

 

この間に海馬で重要だと判断された
情報だけが側頭葉に送られていき、

側頭葉に送られた情報が長期記憶として
保存されるという流れになります。

 

しかし、全ての情報を記憶すると
脳は5分でパンクしてしまうため、

海馬に24時間保存されている間に
ほとんどの情報は削除されます。

 

海馬が記憶する条件

海馬はほどんどの情報を削除しますが、
以下の情報を海馬は重要だと判断して
側頭葉に送ります。

・一定期間に繰り返し入ってきた情報
・複数の事が関連づいて入ってきた情報
・感情と組み合わさって入ってきた情報

 

効率的に英単語を暗記する方法と合わせて、
この3つについて以下で説明していきます。

 

暗記に必要な繰り返しの回数

まず、一定期間に繰り返し
脳に入ってきた情報ですが、

1ヶ月に平均7日(7回)繰り返し
入ってきた情報を重要だと判断して
海馬は側頭葉に送ります。

脳科学的に効率的な暗記方法

 

海馬は24時間以内に情報を削除するので、
まずは翌日に同じ情報をインプットすると
忘れにくくなります。

 

そして、例えば1日後、2日後、3日後、
1週間後、2週間後、3週間後、1ヶ月後と
3日後くらいまで毎日繰り返しインプットし、

その後は1週間おきに1ヶ月で7日くらい
インプットすると効率よく暗記できます。

 

ただ、1週間おきだと
インプットするのを忘れてしまうので、

私は1日後、2日後、3日後、4日後、
5日後、6日後、7日後というように
1週間毎日繰り返して1ヶ月間で7回
インプットするようにしています。

 

少ない繰り返しで暗記するコツ

新しい情報を脳に記憶させるには
1ヶ月に平均7日のインプットが
必要であることを解説しましたが、

ここではさらに少ない繰り返しで
暗記するコツをお伝えします。

 

記憶術での暗記は効率的?

英単語を効率的に暗記するために
私は記憶術を学んだことがありますが、

記憶術の個別指導の中でも繰り返しは
重要であると説明されました。

記憶術は効率的な暗記方法?

 

ただ、その中で海馬が記憶する
条件の中にもあったように、

複数の情報を関連づけて記憶すると
少ない繰り返しで暗記することができ、

その脳の特性を使って英単語を覚える
方法を教えてもらいました。

 

しかし、記憶術を覚える方法は
学校のテストや英検、TOEICなどの
英単語の意味さえ分かれば解ける
マーク式の試験対策には効果的ですが、

意味だけ覚えてもその英単語を使って
英文が作れるようにはならないので、
英会話には役立ちませんでした…。

 

よって、英会話の上達のために
記憶術で英単語を暗記するのは、
効率的ではないと思います。

 

絵本で覚えると効率的な理由

脳は複数の情報を関連づけて
入力すると記憶しやすいので、

絵とストーリーと英単語を関連して
インプットできる絵本などを読むと
効率的に暗記することができます。

脳科学的に効率的な暗記方法

 

逆に、関連づいていない英単語が
ランダムに並んでいる単語帳だと、

たくさん繰り返す必要があるので
非効率的な暗記方法です。

 

動画は動きも入るためより効果的ですが、
難しい英単語が出てくる映画やドラマは
逆効果になる可能性もあります。

 

それは、「痛みを避けて快楽を得る」
という行動原理が人間にはあるので、

難しいと痛みになって避けようとして
観るのが嫌になってしまうからです。

 

よって、動画を観る場合はアニメなど、
レベルに合ったものから始めることは
続けるためのコツになります。

 

また、脳には急激な変化を嫌う
安定化指向という特性があるので、

最初から1日に長い時間練習すると
脳が嫌がって続けられなくなります。

 

脳には可塑性(かそせい)といって
少しずつなら変化できる特性もあるので、

まずは1日5分くらい短時間の練習を
毎日継続することから始めましょう。

 

楽しく覚えることが一番の理由

記憶の条件の3つ目のポイント、

感情とセットで入ってきた情報は
1回でも記憶することがあります。

楽しく効率的に英単語を暗記

 

これは、危険な目にあって怖いなどと
感情が動いた時に1回で記憶しないと
また同じ危険な目にあってしまうからで、

命を守るために備わっている強い機能です。

 

よって、複数の情報を関連付けて
インプットできる絵本やアニメで、

自分が楽しいと感じるものを選ぶと
感情が動くのでさらに少ない繰り返しで
英単語を暗記することができます。

 

さらに、脳はリラックスしている時に
良いパフォーマンスをします。

楽しい時は自然にリラックスするので、
そういう面からも楽しいと感じる題材
を選んで覚えることは大切です。

 

そして、これらのことを取り入れると、
少ない繰り返しで英単語を暗記できる
ようになるのでぜひ試してみて下さい。

 

音読すると学習効果が10倍に

脳には右脳と左脳がありますが、

脳梁(のうりょう)という右脳と
左脳を繋いでいる部位を鍛えると、

学習効果を上げたり、頭がよくなる
効果があることが分かっています。

音読で効率的に英単語を暗記

 

そして、音読すると脳梁を通って
右脳と左脳の間で情報が移動するため、

脳梁が使われるので学習効果があがり、

声に出すと表情筋や声帯の動きの情報も
脳に送られるため総合的に5倍~10倍
学習効果が上がります。

 

これは、スポーツを習得する場合に
本を黙読していても上達しませんが、

練習することで体が自然に覚えるように、
音読することで表情筋や口の周り筋肉が
英単語を覚えるのもあると思います。

 

よって、音読すると黙読の時と比べて
学習効果が5倍~10倍に上がるので、

絵本を読む時に英文を声に出して言うと
さらに早く英単語を暗記できます。

 

正しい発音で音読したおうがよいので、
ネイティブの発音を確認できるCD付きの
絵本などを使うことをお勧めします。

 

英単語を書くことでも右脳と左脳の間で
情報の移動があり脳梁が鍛えられますが、

社会人になると英単語を書く練習をする
時間が取れない方が多いと思います。

 

しかし、音読するだけなら書くことより
短い時間でできるのでぜひ行って下さい。

 

洋楽や会話も効率的な暗記方法

感情とセットで入ってきた情報を
重要だと判断して1回でも記憶する、

声に出すと黙読と比べて学習効果が
5倍から10倍に上がることから、

好きな洋楽を聴いて声に出して歌うと
感情が動き、学習効果も上がるので、
歌詞に使われている英単語を効率的に
暗記することができます。

音楽で効率的に英単語を暗記

 

また、感情が動きやすいので、

他の人と英語で会話をすると
英単語を覚えやすくなります。

 

例えば、英会話をしている中で
分からない英単語があった場合、

「分からない。」「どうしよう。」

といったように感情が動きます。

 

そして、その意味が分かった時に、

「そうか!(スッキリ!)」

というようにまた感情が動きます。

 

英会話で間違えてしまった場合も、

「恥ずかしい。」「どうしよう。」

といったように感情が動きます。

 

間違えて感情が動いた時にこそ
英単語を覚えやすくなるので、

間違えることを怖がるのではなく、

間違えるほど英単語が覚えやすくなると
前向きにとらえて練習をしましょう。

 

話している時は表情筋や声帯の
動きの情報も脳に送られるので、

音読の効果も得られて効率的に
英単語を覚えることができます。

 

暗記するほど覚えるのが楽になる

脳はすでに記憶されている情報に
関連付けて新しい情報を覚えるので、

英単語を覚えれば覚えるほど新しい
英単語を記憶しやすくなります。

 

私達は膨大な日本語や漢字の
情報を既に記憶しているので、

それらの情報を関連づけて
新しい言葉や漢字を1回で覚える
ことができるのです。

 

しかし、英語になると日本語と比べて
脳に記憶されている情報が少ないので、

最初は英単語を覚えるのにある程度の
繰り返しが必要になります。

 

最初の頃は7日の繰り返しでは足りず
10日必要になるかもしれませんが、

英単語を覚えていくと関連情報が増えて
どんどん英単語を暗記しやすくなります。

 

記憶を定着させるには睡眠が必要

記憶の整理は睡眠中に行われており、

1日24時間分の記憶を整理するのに
平均6時間の睡眠が必要であることが
分かっています。

脳科学的に暗記に睡眠は必要

 

これは、浅い睡眠のレム睡眠と
深い睡眠のノンレム睡眠のサイクルは
平均90分で、4サイクル必要だからです。

 

記憶の整理に必要なのは
4サイクルから5サイクルまでで、

5サイクルのほうが4サイクルより
若干良いと言われています。

 

また、人によって±20分差があるので、

1サイクルが短い人は1サイクル70分、
1サイクルが長い人は110分ですが、

記憶の整理を脳に正常に行わせるために
だいたい6時間位の睡眠が必要であると
思って頂ければ大丈夫です。

 

よって、長時間寝る必要はありませんが、
睡眠をとらないと記憶は定着しないので
睡眠を6時間位は取るようにして下さい。

 

覚えられるというイメージも大事

半分水が入ったコップを見た時、
半分しか入っていないと思う人と
半分も入っていると思う人がいて、

砂漠で生き残る確率が高いのは
半分も入っていると思う人
ということです。

 

これは、私が心理学の講座で聞いた話です。

 

何事にも良い面と悪い面があるので、

その時に良い面を見ることができる人は
必然的に人生がよい方向に進みます。

 

英語を話せるようになるのも同じで、

私は日本人は日常英会話をするのに
すでに十分な英単語を記憶しており、

あとはそれを使って英語を話す練習
をするだけでよいと思っていますが、

多くの方は十分な英単語を知らないから
英語を話せないと思っています。

 

ちょっとしたことかもしれませんが、

このイメージの違いで継続していると
1年後の成果に大きな差が出ます。

 

日常英会話で頻繁に使われる英単語は
中学2年生までに習った英単語なので、

多くの方が知っているはずなのですが
知らないというイメージでその記憶に
蓋をしてしまっているような状況です。

 

よって、十分知っているでなくても、
既にある程度の英単語を知っていて、

それを使って話す練習をしながら
さらに覚えていけばいいという感じで
よいイメージを持って英会話の練習を
行って頂ければと思います。

 

以下では、英単語を覚えながら
英語のリスニングとスピーキングを
上達させることができる脳の特性に
沿った練習法を解説しています。