fear・terror・horror・dread・frightの違い!恐怖を英語で
英語で「恐怖」を表すfear・
terror・horror・dread・frightは、
以下のような違いがあります。
- fear:一般的に広い意味で用いられる「恐怖」
- terror:身のすくむような激しい「恐怖」
- horror:ゾッとするような嫌悪感のある「恐怖」
- dread:将来起こりそうな嫌なことへの「恐怖」
- fright:急に襲ってくる一時的な激しい「恐怖」
脳に関連した情報をセットで
入力すると記憶しやすいので、
ここでは似た意味を持っている
fear・terror・horror・dread・
frightの違いと使い方について
例文を用いて解説します。
目次
fear・terror・horrorの違い
fearは、差し迫る危険や苦痛、
不安や心配などからくる「恐怖」
という意味で広く用いられます。
そして、terrorとhorrorは
fearより強い「恐怖」を表し、
terrorは現実の危険な出来事
から感じる身のすくむような
激しい「恐怖」という意味で、
horrorは“ホラー映画”のように
ゾッとするような嫌悪感のある
「恐怖」という意味です。
fear・terror・horrorの発音は、
それぞれ以下になります。
・fear
・terror
・horror
それでは、以下に例文を用いて
fear・terror・horrorの違いと使い方
について詳しくみていきます。
fearの例文と使い方
以下はfearを用いた例文ですが、
We never forget the fear of the war.
「私達は、戦争の恐怖を決して忘れません。」
戦争による危険や苦痛を決して
忘れないということを表します。
そして、以下の例文のように、
in fearで「恐怖で」「恐れて」
という意味になります。
She stopped in fear.
「彼女は、恐怖で立ち止まった。」
「~を恐れて」と言いたい場合は、
以下のようにin fear ofを用います。
She stopped in fear of being beaten.
「彼女は、殴られるのを恐れて
立ち止まった。」
また、以下のようにwith fearで
「こわごわ」「恐る恐る」という
意味になります。
She entered the room with fear.
「彼女は、恐る恐るその部屋へ入った。」
terrorの例文と使い方
以下はterrorを用いた例文ですが、
He fainted in terror.
「彼は、恐怖で気絶した。」
terrorは身のすくむような
fearより強い恐怖を表します。
この場合、気絶するほど怖い、
fearより強い恐怖という感じを
表すためにterrorを用いました。
また、以下のようにterrorを用いると、
She has a terror of heights.
「彼女は、高所を恐れている。」
高い所にいるという危険から強い恐怖
を感じていることを表します。
この場合、“一般的な怖さ”なら
以下のようにfearを用います。
She has a fear of heights.
fearよりterroeを用いた表現のほうが、
恐怖を感じていることを表します。
have a fear[terror] of ~ で、
「~への恐怖を持っている」
という直訳から、
「~を恐れている」という
意味になります。
horrorの例文と使い方
以下はhorrorを用いた例文ですが、
He stepped back in horror.
「彼は、恐怖で後ずさりした。」
ゾッとするような恐怖を感じて
後ずさりしたことを表します。
in horrorもin fearやin terrorと同じく、
「恐怖で」という意味になります。
上の例文は、以下のように
in fearとすることもできますが、
He stepped back in fear.
in horrorのほうが“ゾッとした”
という気持ちを表します。
fear・dread・frightの違い
fearが危険や苦痛、脅迫などから
感じる「恐怖」という意味で広く
一般的に用いられるのに対して、
dreadは、将来的に起こりそうな
嫌なことに対する「恐怖」を表し、
frightは、急に襲ってくる激しい
「恐怖」を表します。
通常、frightの恐怖は長続きしません。
また、dreadは嫌いな物に出会うのを
嫌がる気持ちを含む恐怖も表します。
dreadとfrightの発音は、
それぞれ以下になります。
・dread
・fright
それでは、以下に例文を用いて、
fearとの違いと合わせてdreadとfright
の使い方についてみていきます。
dreadの例文と使い方
以下はdreadを用いた例文ですが、
He felt a dread of being killed.
「彼は、殺されるという恐怖を感じていた。」
dreadはfearと同じような意味ですが
dreadは将来的に起こりそうなことに
対しての恐怖を表します。
この場合、未来に殺される可能性がある
ことに対して、恐怖の感情を持っている
という意味になります。
ただし、日常会話では以下のように、
fearを用いられることが多いです。
He felt a fear of being killed.
frightの例文と使い方
以下はfrightを用いた例文ですが、
I trembled with fright.
「私は、恐怖で震えた。」
急に襲ってきた恐怖により震え、
それが短時間のことで、長続き
しなかったことを表します。
前置詞のwithは“くっついている”
というイメージを持っていますが、
恐怖と震えがくっついている
イメージなのでwithを用いて、
この場合はwith frightで「恐怖で」
という意味になります。
withに対して、前置詞のinは
空間の中にいるイメージで、
fear、terror、horrorを用いて
「恐怖で」を表す場合は恐怖の
中にいるイメージになるので、
以下のようにin fear、in terror、
in horrorを用います。
He fainted in terror.
「彼は、恐怖で気絶した。」
He stepped back in fear.
He stepped back in horror.
「彼は、恐怖で後ずさりした。」
以下では、「怖い」と似た意味を持つ
afraid・scared・fearful・terrified・
horrified・frightenedの違いと使い方
について例文を用いて解説しています。
効率の良い英単語の覚え方
ここでは、似た意味を持つfear・
terror・horror・dread・frightの違い
と使い方について解説しましたが、
脳は関連した情報を一緒に覚えると
記憶しやすいことが分かっているので、
類義語をまとめて覚えると効率よく
英単語を記憶することができます。
以下では、脳の特性に沿って効率よく
英単語を覚える方法を解説しています。