英語ラジオの聞き流しは効果あり?ニュース・教材の体験談

英語のリスニングの効果

「英語のリスニング上達に
聞き流しは効果があるのか?」

ラジオのニュースやリスニング教材
を聞き流した僕の体験談と合わせて、
脳科学的な観点から解説します

 

英語の聞き流しで効果を得る方法
無料で英語のリスニングを上達させる
方法
についても紹介しています。

英語を聞き流して効果がなかった体験談

僕は、英語のラジオやリスニング教材を
聞き流して効果が得られませんでしたが、
まずはその体験談をご紹介します。

 

大人に英語の聞き流しは効果なし

 

半年ラジオを聞き流して効果なし

僕は英会話を習得したいと思い、
大学3年生の時に英会話学校に
通い始めました。

 

そこで、アメリカ人の先生から、

英語のラジオを流しっぱなしにして
聞き流していれば初心者でも3ヶ月で
英語を聞き取れるようになる
と言われ、

家にいる時は英語のラジオ番組をつけて
ニュースを流しっぱなしにしていました。

 

そして、毎日1時間以上、約6ヵ月間、
英語のラジオを聞き流していましたが
リスニングは上達しませんでした

 

さすがに、英語のラジオは難しいので
初心者が聞き流しても効果はないと思い、

今度は聞き流しているだけで1年後に、
TOEICのスコアが800点台までアップする
というリスニング教材を購入しました。

 

1年リスニング教材を聞き流して効果なし

社会人になり、IT系企業で残業も多く、
夜遅くに家に帰ると疲れて寝てしまい
英会話の練習ができなくなったので、

聞き流していると英語のリスニングが
上達するというリスニング教材
を購入し、
通勤時間に毎日聞き流してみました。

 

教材のホームページには6枚のCDを
6回以上聞き流すとTOEICのスコアが
800点台になると記載してあったので、

その宣伝を信じて毎日1時間以上、
その教材のCDを聞き流していました。

 

そして、1年後にTOEIC試験を受けたら
TOEIC600点台だったのが600点台のまま
で、
全く効果が得られませんでした…。

リスニング教材の流しっぱなし

 

聞き流し教材の効果を使っていた当時は、
脳のことを知らなかったので宣伝を見て
聞き流しで効果が得られると信じましたが、

その後、脳科学を学ぶ機会があり大人に
聞き流しは効果がない
ことが分かりました。

 

もっと早く知っていれば…と思いました。

 

脳科学の研究が進んで大人は聞き流しで
英語を話せるようにならないことが分かり、

以前、聞き流しを強調して宣伝していた
この教材も今は販売停止になっています…。

 

また、僕は英会話を教え始めてから
「聞き流しは効果があるのか?」と
講座の度に聞かれるようになったので、

その当時、有名だった聞き流し教材の
会社に電話して効果について確認したら

「当社の教材は聞き流して
英語を話せるようになる物ではなく、
初心者が英語に慣れるための教材です。」

と言われました…。

 

聞き流し教材を販売している会社の社員が
聞き流しで英語を話せるようにならない

言ったり、販売停止になっていることから、
聞き流しが効果がないのは明らかです

 

これは、英語学習教材の落とし穴なので、
気をつけていただければと思います。

 

ラジオや教材の聞き流しで効果がない理由

ラジオで英語のニュースやリスニング教材
を聞き流しても効果がない理由について、
脳科学的な観点からご説明します。

英語ニュースの聞き流しで効果がない理由

 

聞き流しは脳科学的に効果がない

脳科学を学んだ時に大人の脳は英語を
聞き流しても理解できるようにならない

ということが分かりました。

 

その理由は、以下のように年齢によって
物の覚え方が変わるからです。

 

まず、聞き流しで言語を覚えること
ができるのは右脳しか動いていない
3才くらいまでです。

そして、左脳が発達し始める4才くらい
になると徐々に聞き流しで言語を覚える
ことができなくなっていきます。

 

赤ちゃんのように聞き流しているだけで
口から英語が飛び出すようになるという
宣伝で販売されていた教材がありますが、

僕はその教材を使って英語を話せるように
なった方に出会ったことがありません。

 

あとで僕の経験談をご紹介しますが、

聞き流しているだけで英会話が上達
するというリスニング教材を活用し、

1日1時間以上、約1年聞き流して
勉強を続けていたことがありますが
期待した結果は得られませんでした。

 

生まれてから3才位までは
右脳しか動いていないため、

聞き流しているだけで言語を覚えて
口から飛び出すということが可能で、

僕達日本人が日本語を覚える時も、
赤ちゃんは両親の会話やテレビから
聞こえてくる声などを聞き流して、

ある時「パパ」や「ママ」と単語から
言えるようになっていきます。

 

次に、左脳が発達し始める4才くらいから
左脳が発達しきる12才くらいまでの間は
インプットした言語を丸覚えできます。

 

例えば、小学生くらいまでの子供は、
テレビやラジオから聞こえてくる言葉や
友達と会話している時に聞いた言葉など、

周りから聞こえてくるの人が話す言葉を
丸覚えして日本語を話すようになります。

 

そして、左脳が発達しきる13才くらいからは、
聞き流しや丸覚えで覚えられなくなる代わりに
物事を論理的に理解して覚えるようになります。

よって、大人は英語を聞き流しているだけで
聞けるようになったり、話せるようになるのは
苦手なことが脳の特性から分かっています。

 

もう一つ、脳の特性をお伝えすると、

僕達は五感を通して情報を取り入れますが、
何かを見ている時は視覚と脳というように
1度に1つの感覚しか脳と繋がらない
ので、

視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚という
五感から入ってくる情報を同時に全て
脳に取り入れることができません。

 

例えば、日本語の新聞を読んでいる時に
英語を流しっぱなしにして聞き流しても、

新聞を見ている間は記事情報だけが脳に届き
耳からの英語の音は脳に届かないのです

 

耳から入ってくる音に意識を集中した時は
聞いている英語の情報が脳に届きますが、

これだと断片的に聞いているだけなので
意味の分からない雑音を聞き続けているのと
ほぼ同じでリスニングは上達しません。

 

聞き流しで言葉を話せるようになるのは、
3才くらいまでの子供だけです。

これについては、以下で詳しく解説しています。

 

ニュースや教材がレベルに合っていない

 聞き流しは、自分の英語力に合わせて
適切なレベルの英語を易度でなければ
効果が得られません。

 

ニュースや教材が難しすぎると感じる場合、
知らない言語を聞き流しているのと同じで

1年続けても全く効果が得られないという
ことが起こる可能性が高いです。

 

英語初心者が英語のニュースで練習しても
リスニングが上達せず挫折しやすいので、

簡単な英文を聞き取ることからネイティブ
スピーカーが話す英語に耳が慣れるまで聞く
練習をする必要があります。

 

そして、英語ニュースを理解したい場合、
英文法や文の構造などが理解できないと
正確に聞き取ることができません。

英文法の理解が不十分と感じる場合は、
以下の無料サイトで一通り英文法の復習
をすることをおすすめします。

参考書より分かりやすい英文法解説

 

英語のスピードやアクセントに問題あり

人間の脳は自分が発音できる音を
聞き取れるようにできているので、

英語ニュースの速さやアクセントと
同じレベルで自分が発音できないと
その音を聞き取るのは難しいのです。

 

英語ニュースや教材の英語が速すぎたり、
話し手のアクセントが聞き慣れない場合、
聞いて理解するのが難しくなります。

そして、集中して聞き取ることができないのに、
たくさん聞き流しをしても効果はありません。

 

このような理由から、特に英語初心者の大人が
英語ニュースを聞き流すだけで効果を得るのは
非常に難しいのです。

ただ、聞き流しで効果を得ることは不可能では
なありません。

 

ラジオや教材の聞き流しで効果を得る方法

ここでは、ラジオや教材の聞き流しで
英語のリスニングの上達効果を得る方法
についてご紹介します。

英語ニュースの聞き流しで効果を得る方法

 

これまでお伝えしてきたように、
大人が聞き流しをしても脳の特性上、
リスニングの上達に効果がありません。

 

しかし、聞き流しの効果が得られる
方法が1つあります

それは、集中してリスニングをして、
完全に聞き取れるようになった後で
その英文を復習で聞き流すこと
です。

 

まず内容を理解して聞き取れるようになる

英語ラジオや教材の聞き流しで効果が
ない理由のところでお伝えしたように、

分からない英語を聞き流してもずっと
分からないままでリスニングが上達する
ということはほとんどありません。

 

そこで、まずは集中して英語を聞き取る
練習をする必要があります。

 

そして、脳の特性に沿って練習すると
効率よく英語を聞き取れるようになり、

同時に英単語やフレーズも大人なりに
覚えることができます。

 

ここで、大人なりにとお伝えしたのは、
子供は九九のように丸覚えができますが
大人の脳は丸覚えが苦手なためです。

それでも、脳の特性に沿って練習すると
記憶の定着を高めることができます。

 

そして、単に音声を聞くだけではなく、

聞いた内容を書き起こしたり、要点を
まとめたり、後で復習したりすることで
理解度が向上します。

 

ただ聞くだけでは脳に定着しにくいため、
積極的なアクションを起こすことで記憶の
定着率を高めることができます。

書き起こしたり、要点をまとめたりする
時間がない場合は以下がおすすめです。

 

以下で、英語の聞き取りのコツや

大人が英単語やフレーズを覚えながら
短い時間の練習でリスニングを上達させる
練習法について解説しています。

 

聞き取れるようになったら聞き流しをする

僕達日本人が日本語のニュースを聞き流し
ていても内容をある程度理解できますが、

理解できるようになった英語は聞き流しても
ある程度理解できるので効果があります。

 

なので、集中してリスニングの練習をして、
聞き取れるようになった英語ニュースを復習で
何度も聞き流しをすることはおすすめです。

例えば、家で集中してリスニングの練習をして
理解できるようになった英語ニュースを家事や
通勤の時間などに聞き流すといった感じです。

 

理解した英語をたくさん聞き流す効果とは?

日本人が英語が聞き取れない理由の一つは、
日本語と英語の周波数帯の違いがあります。

 

日本語は狭くて低い周波数帯の言語で
英語は高くて広い周波数帯の言語で、

周波数帯が交わっているところがないため
日本人にとって英語は聞き取りにくい言語
なのです。

 

そこで、たくさん英語を聞き流すことで、
英語の周波数帯を聞き取ることに耳(脳)
が慣れていくという効果は期待できます。

ただ、最初にお伝えした通り理解してない
英語ニュースを聞き流してもリスニングが
上達することはほぼありません。

 

僕自身、アメリカ人の先生から英語の
ニュースを聞き流すといいと言われて

英語のニュースを約6ヵ月間、ほぼ毎日
約1時間聞き流していたことがありますが
リスニングは全く上達しませんでした。

 

日本語を習得している僕たち日本人は、
他のことをしながら日本語のラジオや
テレビを流しっぱなしにしている時に、

ある程度内容を理解できるのと同じで
完全に理解できるようになった英文を
復習で聞き流すのは効果があります。

 

日本語と英語は、スピードだけでなく
周波数帯やリズムなども違います。

 

よって、理解できた英文を聞き流すと
復習になるだけでなく英語のスピード、
周波数帯、リズムに脳が慣れていくため、

英語のリスニング上達にプラスアルファ
の効果が得られます。

 

ただし、ほぼ完全に理解できている
英文の聞き流しのみ効果があるので、

最初は理解できるまで集中して英文を
聞き取るリスニングの練習が必要です。

 

以下では、無料で英語のラジオが聴ける
おすすすめのサイトを紹介しています。

 

リスニング練習を続けやすい教材の選び方

英語のリスニングを上達させるには、
正しい方法で練習することも大切ですが
練習を継続することも大事です。

リスニング練習を続けやすい教材の選び方

 

しかし、意志の力で続けようと思っても、
3日坊主になってしまうという方も多い
かもしれません。

 

それは、人間には「痛みを避けて
快楽を得る」という行動原理があり、

つまらないと思えば痛みになり避け、
楽しいと思えば快楽になり続けたいと
無意識に思う
ようになっています。

 

世の中にはリスニング力はアップすると
宣伝された高額教材がたくさんありますが、
続けられないのは楽しくないからです。

そこで、継続するには自分が楽しいと思う
リスニング教材を選ぶことがポイント
です。

 

または、楽しいものが見つからない場合は、
せめて興味のある題材を選びましょう。

それは、脳は楽しいや面白いと感じている
快の状態の時に良いパフォーマンスをする
ことが分かっているからです。

 

また、脳は感情とセットで入ってきた
情報を1回で記憶することがあるので、

楽しいと感じる英語教材でリスニングの
練習をすると感情が動きやすくなるため
英単語を効率よく覚えることができます

 

しかし、難しいと感じると痛みになり
練習を続けるのが嫌になりやすいので、

自分のレベルに合うものを選ぶことも
基礎的な重要ポイントになります。

 

よって、いくらディズニーが好きでも
初心者が映画から始めると、難しすぎて
続けるのが嫌になる可能性が高いです。

そこで、英語のアニメやCD付き絵本など、
自分のレベルに合っていて楽しいと思う
リスニング教材を選ぶようにしましょう。

 

最近では、日本のアニメやドラマ、映画の
英語版をYoutubeなどで無料で観れたり、

英語のCDが付いているディズニーの絵本が
100円ショップで売られたりしているので、
それで十分リスニングの練習ができます。

 

ただし、ドラマや映画で練習する場合は
難しい英単語が出てくる科学や法律ものなど、

会話が少ないアクションものは避けるようにし、
日常英会話が多い恋愛ものなどがおすすめです。

 

以下で、初心者向けのリスニング教材の選び方
についてさらに詳しく解説しています。

 

リスニングを上達させるためにおすすめの
無料で2万本以上の動画が使えるアプリや、

動画の有効的な使い方も解説していますので
参考にしてください。

 

毎日続けられる教材を選ぶことができたら、
脳の特性に沿った正しい方法で練習すると
簡単にリスニングが上達します。

 

英語のリスニング上達に効果的な練習方法

左脳が発達しきる13才位から、
物事を論理的に理解して覚える
脳に変わります。

 

そこで、中学生位からは英文法を学んで
それを使って英文を組み立てて話す練習
をすると早くスピーキングが上達します。

リスニングも英語をただ聞くのではなく、
英文の意味を理解してから集中して聞く
練習を繰り返し行う必要があります。

 

13才以降も、アメリカやイギリスなど、
毎日英語しか使わない環境に長年いれば、

英文を日本語に訳さなくても英語のまま
理解できるようになることも可能ですが、

日本語環境にいると日本語に訳さないで
聞いた英語を英語のまま理解することは
非常に難しいことです。

 

日本語に訳さないで英語のまま
理解できると言っている人達は、

英語圏に長期間滞在して自然に
英語を身につけてきた人が多いので、

日本語に接する時間が長い日本語環境で
大人が同じように日本語に訳さず英語を
理解しようとしてもできないのです。

 

よって、英語を理解する時もただ英語を
聞いているだけで覚えるのは難しいので、

英文を日本語で理解した後で聴く練習を
することでリスニング力がアップします。

 

例えば、中学校の授業でThis is a pen.を

Thisが「これ」、isは「です」、a penは「ペン」

と日本語の意味を確認して理解したように、
大人は英文の日本語の意味を理解してから
リスニングの練習することで上達します。

 

以下は、英語力を効率的にアップさせる
具体的な練習方法です。

まず、教材を選んで英文と意味を確認し、
その英文を見ながら音声を集中して聞く
というように練習を繰り返します。

 

そして、英文を見ながら聞いてある程度
聞き取れるになったら英文を見ないで聴き、

聞き取れない所があったら再度しっかり
英文を見ながら聞くということを繰り返し、

英文を見ないで聞いて9割程度理解できる
ようになるまでこの練習を繰り返します。

 

9割くらい理解できるようになったら、
次の英文に進んで同じ聞き取りの練習を
するというサイクルを続けます。

このように、リスニングを上達させるには、
スポーツと似ていて知識を身につけてから
トレーニングを続けることが必要です。

 

さらに、音読すると黙読と比べ学習効果が
5~10倍になることが分かっているので、

以下で英単語を覚えながらリスニング力と
スピーキング力がアップする音読を加えた
発音改善もできる練習法を紹介しています。

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